今年もゴールデンウィークの前半4/28〜30に国内外で絶賛される電子音楽中心のフェス『Rainbow Disco Club』(以下RDC)が、東伊豆カントリーコースで開催されました。 新緑が美しい季節とロケーション、天気にも恵まれ、最高に気持ちの良い3日間となりました。毎度玄人ファンをうならせるアーティストのラインナップ、パフォーマンス力は文句なしですが、今回、3歳児の子連れということもあり、子どもたちが終始ニコニコ笑顔で楽しめるプログラムがもりだくさんのキッズエリアをレポート。人気のワークショップなどに参加し、当日の様子をお届けします。
カラフルなKIDS PARKが出現!
子連れのファミリーが年々増加するRDC。抱っこひもで赤ちゃんを抱いて踊るパパやママ、イヤーマフで子どもの耳を守りながらメインフロアで楽しく揺れる親子の姿などが多く見られるようになりました。もともと自然豊かなクロスカントリーコースである会場は、そのままでも子どもたちにとって十分快適な環境ですが、RDCには素晴らしいキッズエリアが完備されています。

他でもSUMMER SONICやGREEN ROOM FESTEVALなど大型人気フェスのキッズエリアをプロデュースする「SMILE KIDS GROUP」が、会場を都内から東伊豆に移した2015年以来、毎年RDCのキッズエリアを担当。新緑の鮮やかなグリーンの芝生にわくわくするようなデコレーションを施し、「KIDS PARK」を展開しています。KIDS PARKには小型のジャングルジムや色とりどりのRODY(ロディ)、ストライダーが用意され、子どもたちはそれらを自由に使って遊ぶことができます。
また、大きな布に絵の具で手形をつけてみんなでひとつの作品を制作したり、こいのぼりやキャンドルホルダー作りにおさんぽのワークショップまで、幅広い年齢の子どもが遊び、学べるプログラムが用意されていました。中でも毎回予約でいっぱいの人気プログラム「おさんぽワークショップ」に、娘を最年少(3歳〜)で参加させることに。
おさんぽワークショップに参加。お友だちと会場内を探検!
「おさんぽワークショップ」はパパやママと離れて子どもたちだけで会場内を探検し、木の枝や葉っぱ、どんぐり、松ぼっくりなどを拾って、それぞれが集めた宝物で飾り付けをしたオリジナルの制作物を作るというもの。保育士の資格をもったスタッフさんたちが子どもたちのお世話をしてくれるので、安全・安心です。何より、一時でも我が子を預かってくれるので、パパやママはその間、思いっきり踊りにいったり、久しぶりに夫婦だけの時間をゆっくりと過ごすことができるのも、人気の一因にありそう。
集合場所で一人ずつ名前を呼ばれ、元気よくお返事します。おさんぽワークショップのリーダー、SMILE KIDS GROUPの岩田先生に名札をつけてもらい、二人一組になって手を繋いで整列。収穫した宝を入れる、専用のエコバッグも一人一人に用意されています。

娘は最初は離れるのが不安そうでしたが、優しそうな女性スタッフさんや、この回では最年長と思われるお姉さんに手を繋いでもらい、なんとかお散歩に出発することができました。もちろん、ママから離れてすぐにニコニコご機嫌に歩ける子ばかりではありません。愚図ってしまったお友だちは、スタッフさんが抱っこし、「楽しいよ!ほら、あそこにあるものはなんだろう?」と声をかけ、フォローしてくれていました。

大人には数十メートルの距離でも、子どもたちにとって、パパやママと離れて見知らぬ土地での移動は、大冒険です。元気よく歩いている中にも、少し緊張した空気が感じれらました。

さて、一つ目の収穫ポイントに到着です。「一人で遠くにいかない、危ないものにはさわらない」など、岩田先生の注意事項を真剣に聞く子どもたち。
それぞれ、夢中になって落ち葉やどんぐりを拾っては自分のバッグに詰めていきました。自分の分は後回しにして、小さな子のお世話をしながら一緒に探してくれるお姉さんの姿は、とても微笑ましかったです。

二つ目の収穫ポイントを経て帰路へ。行きと同じお友だちとしっかり手をつなぎ、誰も迷子にならなかったかな…?
オリジナルのかんむり作りに挑戦!
元の場所に戻ってきたら、いよいよオリジナルのかんむりづくりです。テントの中に人数分のボール紙で作られたかんむりのベースと、工作用の道具が準備されていました。子どもたちは所狭しと座り、自分のバッグの中から収穫物の小枝や葉っぱを取り出し、ペタペタと貼っていきます。
男の子は大きな葉っぱをポンポンと貼り付けワイルドな仕上がりに。女の子たちはカラフルなモールやシールで飾りつけ、華やかなかんむりに仕上げました。大きな松ぼっくりは、紐を通してペンダントに。

さて、一時間ほど経ったのでしょうか。作業が終わりに近づくと、お迎えにきたママの姿がちらほらと見え始めました。この頃には、子どもたちは創作に夢中で、ママたちに全然気がつきません。
傑作のかんむりをかぶって記念写真。とっても独創的な出来栄えで、子どもたちも大満足。このときだけのメンバーですが、素敵な時間を共有できるお友だちと出会えてよかったです。
終始不安げな娘につきっきりで面倒を見てくれていたお姉ちゃんと、お姉ちゃんのママにもお礼をいって。小さなお母さんになってくれていたお姉ちゃんは、役割を終えてホッとした様子。「またね」と言い合ってさよならしました。
3歳の娘にとっては、初めての場所でママと離れて少し寂しそうでしたが、これも経験。来年は、笑顔で参加できるかな?
KIDS PARKは赤ちゃんから大人までハッピーな遊び場!
冒険から戻り、到着したときから狙っていたピンクのストライダーをゲット!最近は自前のストライダーを乗り回すのが大好きな娘ですが、うっかり車に積むのを忘れてしまい、「ストライダーであそびたかったのに!!」と大騒ぎ。しかし、なんとキッズエリアに数台のストライダーが無料で貸し出されており、助かりました〜。
「さっきのお姉ちゃんと一緒にシャボン玉やる!」と駆け出した娘。さて、広い会場の中から見つけられるかな?
おさんぽワークショップは3歳以上の幼児さん向けでしたが、KIDS PARKには赤ちゃんが遊べるおもちゃのあるベビーブースや授乳&オムツ替えのテントもあり、小さな子どもを連れてきても不自由ない環境が整っていました。
お外遊びのに疲れたら、日陰のテントでゆっくり絵本を読むことも。
今回、子連れでは初のRDCでしたが、大人だけで来るのとはまた違った楽しさがありました。何より、子どもたちが自然の中で元気いっぱいに遊び、いつもとは違ったお友だちと出会い、触れることで学び、新しい発見があったことが、親にとってもうれしいことでした。色々なファミリーが集い、それぞれのスタイルで楽しめるのも、RDCの醍醐味。来年また期待を裏切らないコンテンツをもって開催されると思うので、最高に贅沢なGWを過ごしに、RDCに行く計画を立ててはいかがでしょう。
Rainbow Disco Club
http://www.rainbowdiscoclub.com/
(Text:Nao Asakura)
(Photo:marcy)