
出産祝いに送るメッセージにもマナーがあります。特に産後という大きなイベントを向かえた後なので、お母さんの方は余裕がない事も多く、言葉を選ばなければ不快にさせてしまう事さえあります。
なので今回は「出産祝いのふさわしい言葉・ふさわしくない言葉各5選」というテーマで一緒に見ていきましょう。
ふさわしい言葉5選
健やかに
赤ちゃんが健康で成長していく様子をイメージさせるような言葉遣いはとても良いと思います。
その代表例として「健やかに」という表現は秀逸。接客的に使用したい言葉です。対義語として「病気」や「病む」「疲弊する」といった言葉の使用は当然ながらNGとなります。
幸せ
これは出産祝いでなくとも使用される言葉ですが、将来に明るい幸せの光が舞い込んでくるような感覚を連想させるような言葉を使ってあげると、お母さんの気持ちも落ち着きますし、旦那さんも笑顔になるでしょう。
出産祝いのメッセージなので、新しい子供を向かえた「家族全員が幸せ」になるようなメッセージが理想的です。
希望
否定的な表現は産後のお母さんでなくとも嫌がるものですが、希望的な表現であれば、相手は喜んでくれる事請け合いです。実際に希望という単語を含めなくとも、赤ちゃんや家族が、希望に満ちた人生を歩めるような肯定的な表現を使用してあげると、喜ばれる事が多いです。
特に産後は気分が滅入っているお母さんが多く、旦那さんもそのケアにあたるために余裕がない場合も少なくありません。そのため、周囲が夫婦と赤ちゃんをケアしてあげられるような希望的言葉をかけてあげると、みんなホッとする事が出来て安心感が生まれるというわけです。
何かあったらなんでも相談してください
産後うつという言葉もあるように、産後のお母さんというのは、精神的に余裕がなく、情緒不安定になったり、気持ちが沈み込んでしまう事があります。このような状態でプレッシャーをかけるような表現は当然NGですが、逆に不安や恐れ、緊張をやわらげてあげるような言葉を使ってあげれば、自然に気持ちも優しくなり余裕が生まれるというものです。
何かあったらなんでも相談してくださいという言葉は、安心感を産みますし、発言する側が出産経験があれば尚良し。出産経験がなくとも、決して裏切らない信頼できる友人の言葉なども、これに準ずるだけの説得力や安心感を与えてくれます。これほど心強い言葉はないでしょう。
ゆっくり休んでください
この表現も嬉しいと感じるお母さんは多いようです。出産は本当に大変な経験なので、心身ともに疲弊仕切っている人も多く、その状態を配慮した上で言ってくれた言葉という風に解釈してもらえ、自分を理解してくれてるという事で、喜びと同時に安心感が生まれるのだと思います。
安堵するという風に表現する人もいるので、産後のお母さんをリラックスさせてあげるにはベストな表現だと言えるでしょう。
ふさわしくない言葉5選
流れる
「流れる」という言葉は、流産を意味するので避けましょう。生まれたばかりの赤ちゃんを失うという解釈につながります。
終わる/絶える/なくなる
前後の会話の内容はどうであれ、これらの言葉も避けた方が無難です。これから希望いっぱいではじまるはずの新たな人生に、くっきりとした影を落とす事になりかねないからです。
日常的に使用する分には、使われる言葉なので問題はないのですが、産後で気持ちが不安定になっているであろうお母さんへの使用は避けた方が良いでしょう。
頑張って
頑張るという言葉は、一見ポジティブな表現に見えるのですが、捉え方や状況次第では、「これだけ頑張って出産したのにこれ以上どう頑張ればいいっていうの?」と解釈される事もあります。
実際にはそういう意味ではなかったとしても、そう解釈させてしまってはNGです。うつ病の人に「頑張って」というのと同じように、余裕がない状態でのこの言葉は、むしろ無言の圧力ととられてしまう事もあるので、使用は避けましょう。
まとめ
出産祝いは、産後の余裕のない夫婦(特にお母さん)に送るものなので、余裕のないメンタル面も考慮した上でメッセージなりを送らなければいけません。
基本的にはポジティブな表現=ふさわしい言葉で、ネガティブな表現=ふさわしくない言葉という解釈で間違いないのですが、例外として「頑張って」などの表現は、逆にプレッシャーになってしまう恐れもあるので気をつけなければなりません。
上では例としてはあげませんでしたが、他にも「苦しむ」「落ちる」などの表現も避けるべきですし、「あなたには似てないね」とか「女の子でよかったね」などの否定的または主観的意見も避けるべきです。
ポジティブな表現は、そのイメージを膨らませるように使ってあげるとより効果的です。あくまで不安を和らげる事を意識しましょう。状況と相手の心の状態を考慮した上で相手を思いやる気持ちを忘れずに接してあげると良いでしょう。