出産祝いで便利な『商品券』の魅力と気を付けるべきマナー

出産祝いで人気のギフトと言えば「商品券」という方も多いかと思います。使えるショップ限定のものから、どこでも使えるもの、インターネットショップで使用できるものと多くの商品券が流通しています。

しかし、商品券を贈る際には、出産祝いのマナーに沿って贈らなければ、相手にとって失礼にもなってしまいます。今回は、商品券の魅力と、出産祝いとして贈る場合のマナーについてまとめました。

商品券の魅力とは?

商品券の魅力は色々あります。お金として使えたり、残高が残っていれば再度使えたりする等、その機能は様々。ここではそんな商品券の魅力について解説していきます。

お金と同じ機能でお金よりも受け取りやすい

商品券が贈り物として流通し始めた理由は、「お金と同等の価値があり、お金の同様に使用でき、現金を渡すよりも、心象的に渡しやすい為」です。たしかに、肉親以外から出産祝いで現金を貰うのは、少しためらいますよね。商品券であれば、使用用途が限られてくる為、受け取る側としても「現金」ではなく「贈り物」として貰いやすいという意見もあります。

実際の金額よりも安く手に入る方法も

商品券の場合、実際の額面よりも安く手に入れる事が出来ます。それが『金券ショップ』です。商品券は基本的に使用期限が限られています。また、会社から忘年会などで記念品として貰うことも多い商品券を現金に換金する人も多いです。

金券ショップでは、商品券を格安で手に入れる事が出来ます。使用期限が短い商品券は、表示されている額面の20%引きや30%引きで購入できる場合があります。

ただし出産祝いとして贈る場合に注意したいのが、その使用期限と使えるお店の位置です。出産後は赤ちゃんの体調やママさんの体調がすぐれないことも多く、あまり遠出できません。贈り物として商品券を購入しても、使えるお店が自宅から遠かったり、使用期限が残り1か月しかなかったりでは、贈り物の意味がありません。

格安で手に入れる事が出来る一方で、渡した相手の事を考えなければならないという事も意識しておきましょう。

出産祝いで商品券を贈る際に気を付けるべきマナーとは?

商品券の贈り物と言っても、その包み方や封筒等には一般的なマナーがあります。ここでは出産祝いで商品券等を贈る場合に気を付けるべきマナーについて解説していきます。

ご祝儀袋のマナー

商品券を包むご祝儀袋のマナーについて解説します。出産祝いで使われるご祝儀袋の色は「白」が基本です。最近ではカラフルなパステルカラーの物などもありますが、白地に黒帯等が入っているものは、「弔事」に使用するものですので、使用してはいけません。

ご祝儀袋は外部分の「熨斗袋」と、商品券や現金を入れる「中袋」の2つで1セットになっています。中袋だけで渡したり、熨斗袋だけで渡したりしないように気を付けましょう。

水引

熨斗袋には、水引が必要です。水引がプリントされている簡素化しているものもあります。簡素化されているものは5,000円以下の現金や商品券を包むタイプです。しかし、地域によっては出産祝いに使用しないという場合もある為、なるべく立体的な水引が付いたご祝儀袋を使用しましょう。

水引の結び方、本数、色にも注意しましょう。出産祝いでの水引の基本は「蝶結び、5本(奇数)、紅白」です。

蝶結びは「何度でも結びなおせる=何度あっても嬉しい事」を意味しています。出産祝いの際には、この蝶結びを使用するのが一般的です。結婚式で使用される「結び切り」は「同じことを2度と繰り返さない=離婚しない」という意味が込められていますので、出産祝いでは使用されません。

5本というのは、中国の陰陽道における「陽数(奇数)」を意味しています。偶数の場合は「陰数」となり、不幸な数字とされています。中の金額に合わせて3本や7本にする場合もあります。

出産祝いで使用される水引の色は「紅白」が基本です。しかし、近年では男の子には青や緑、女の子にはピンクやオレンジ等の水引を使用するのが流行しています。黒意外であれば、特に決まりもありませんので、封筒のデザインに合わせたり、生まれてきた赤ちゃんの性別に合わせて水引の色を変えたりしてもおしゃれですね。

貰って嬉しい商品券3選

商品券の種類でも、貰って嬉しい商品券とあまり使用する機会がなくて、もらっても困るという商品券があります。ここでは、出産祝いで貰って嬉しい商品券を3種類ご紹介します。商品券選びの参考にしてください。

赤ちゃん本舗商品券

出産祝いの商品券としては一番有名かも知れません。赤ちゃん本舗は現在110店舗が日本全国にある巨大ベビー用品チェーン店です。オリジナル商品や、大手メーカーとのコラボアイテム等も多く、ママさん達にも人気の高いショップです。ただし、店舗数が多いと言っても大都市に集中して店舗がある為、地方に住むママさん達にとっては、少し遠出してしまう可能性もあります。

西松屋商品券

安さと店舗数で比べたら赤ちゃん本舗を凌駕するのが、西松屋さんです。国内だけでも900店舗以上あります。地方に住んでいるママさんにはなじみの深いお店かも知れませんね。値段も安く、品質も良いため気軽に入りやすいお店としても人気です。

Amazonギフトカード

最近じわじわと勢力を伸ばしているのがAmazonです。出産祝いギフト券としても人気で、オーダーすれば2,3日、早ければ次の日に届くという利便性の高さから、外出しづらい産後すぐのママさん達への贈り物として人気です。

まとめ

出産祝いの贈り物として人気の『商品券』。出産時のマナーを守った上で、贈る相手が使いやすいものを贈ることが一番重要だという事がお分かりいただけたかと思います。相手の事を考えて、喜んでもらえる商品券を選びたいものですね。