NAME:山本さん
JOB:アクセサリー・ジュエリー企画/製作
FAMILY:5人(5歳男の子、3歳女の子、0歳3か月男の子)
RESIDENTAL FORM:メゾネット(賃貸)/4年
代官山のカフェや雑貨店が立ち並ぶ路地を抜けた、閑静な住宅街の一角にある山本家。もともと会社のオフィスを借りていたところに空室が出たので、仕事場と住居が近い方がいいからと越してきたのが4年前。3か月前に3人目のお子さんが生まれたばかり。5人と2匹の犬と一緒に暮らしています。DIYでリビングの床を張り替えたり、休日には家族でキャンプを楽しむ山本家の暮らしをご紹介します。
木でできた家具はすべて北欧家具で統一

リビングで使っているテレビボードやチェストなど木の家具は、すべて北欧のデザイナーもの。ヴィンテージものも多く、ほとんどをデザイナーズ家具やヴィンテージ家具を取り扱う中目黒の家具ショップ「HIKE」で購入しました。
ゆったりした姿勢でリラックスできるイージーチェア
独特の色合いの革張りのローチェアは、「Hunter」という名前。これも中目黒の「HIKE」で購入したもので、ノルウェーのデザイナー、トールヴョン・アフダルの作品。低い位置に座るデザインで、子どもでも簡単に腰掛けられます。大人も、足を投げ出してリラックスした姿勢でテレビ鑑賞を楽しめます。ソファのようにも見えますが、1脚ずつ独立しているので、頻繁に模様替えをする山本家でも簡単に移動できます。左側のチェアでは愛犬がお昼寝中。
端正なインテリアの印象をほどよく中和するグリーン
部屋のあちこちにディスプレイされている植物は、北欧家具で揃えた部屋の印象がきれいにまとまりすぎないよう、ほどよく中和する意図があるのだそう。写真のように吊り下げたり、棚の上に置いたりディスプレイ下グリーンとサバンナにいそうな動物たちのオブジェがマッチ。写真のシダ植物をはじめ、エキゾチックなグリーンがインテリアのスパイスになっています。ベランダでも、鉢植え植物を育てています。
ハンモックのある部屋は子どもたちの遊び場
部屋の中央にあるハンモックが印象的な部屋は、子どもたちの遊び場になっています。写真奥のおもちゃや、写真左の棚の前の空間におもちゃを広げて遊んでいます。子どもたちの遊び場ではあるものの、DIYで取り付けたハンモックでは、大人も一緒にくつろぐことも。写真右下のクッションはソファーとしても使えるので、家族や友達が集える空間になっています。
家族で楽しむキャンプ用品は棚に収納
「本当は月に2回くらい家族でキャンプに行けるのが理想」と語るくらいキャンプが好きな山本家。去年はご主人と息子さんとで冬の河口湖に訪れるなど、年に10回ほど家族でキャンプに行っているのだそう。この棚に収納しているアイテムは、実はほんの一部で、ほとんどのアイテムは玄関横にぎっしり収納されています。そんなたくさんの荷物を積み込むために、自家用車も貨物バンとしても知られる「ダッジ(DODGE)」のラム・バンを所有しています。
おもちゃ収納は子どもでも出し入れしやすい下段に
キャンプグッズの専用収納かと思いきや、棚の下段はお子さんたちのおもちゃ収納になっています。おもちゃを出して遊んだり、片付けてしまったり、なるべく全部を自分自身でできるように、と工夫しています。上のお子さんがひとりで出し入れができるようになったのを、下のお子さんも真似してできるようになったのだそう。
ちなみに、ここには手で握れる程度の大きさのおもちゃを収納していて、底に落ちてしまいそうなこまごまとした小さなおもちゃとは別にしています。
子ども服はアウトドアウェアや古着がお気に入り
幼稚園でどろんこになって遊んだり、家族でキャンプに出かけたりとアクティブな山本家の子どもたち。袖先を折るだけで手足をすっぽりと包み込む「モンベル」のロンパースや、やわらかな手触りの「カシウェア」のパーカーはヘビーユースしています。大好きなブランド「ラルフローレン」のロンパースは、「サイズアウトしたら、下のスナップ部分をカットしてTシャツとしても着られる」というアイデアも添えて友人がプレゼントしてくれたもの。
3歳の娘さんの服は、「ラルフローレン」や「GAP」「ユニクロ」などのアイテムと、セレクト古着やいただき物を着ています。古着はお友達のショップでよく買い物をしていて、東京の古着屋が集結するポップアップストア「Manufacture」で購入できるバイヤーさんセレクトの子ども古着も掘り出し物が多くておすすめなのだとか。
写真左のMA-1ジャケットは三軒茶屋の「Arca Vintage」の古着、中に着たワンピースは「プチバトー」のワンピースをお下がりでもらったもの。大人と同じテイストのものを大きめで着せるのが好きなので、少しオーバーサイズです。子どもが遊びたがるので、デザインだけでなく動きやすいことも大切なポイント。写真右のポンチョのようにも見えるコクーンシルエットのコートは、奥様のお気に入り。色違いのニットはお下がりのいただきものです。
医療用の吸引器で鼻から始まる風邪対策
鼻から始まる風邪が多かったという山本家。親の口から吸い出すと完全ではなかったり、子どもの風邪をもらうことも。病院で診てもらう時にも風邪をもらってくることも多かったので、思い切って医療用のポータブル吸引器を購入したのだそう。「初期のうちに風邪に対処できるところが気に入っています。吸い残しもないし、1歳未満の子どもにも使えるので、子どもたちみんなで使っていて、鼻の通りもよくなりました。」とのこと。
ちなみに、吸引口はガラス製で、取り外して消毒もできて安心です。
中身が見えにくく軽量のママバッグを愛用
子どもとのお出かけには、ミリタリーアイテムをリメイクした「JETMINMIN」のトートバッグを2-3年ほど愛用しています。以前はハイブランドのトートバッグを愛用していましたが、床に置いた時に中身が丸見えになるのが気になって買い換えて以来とのこと。ナップザックにはおむつや着替え、お尻ふきなどのベビーグッズを入れて。「エイデンアンドアネイ」のおくるみは敷物としても、授乳用ケープとしてもマルチに使っています。仕事用の黒いノートや手帳は子どもと一緒に使っていて、ページをめくると色鉛筆やペンのイラストがたくさん描かれています。
子どもたちは3人とも完全母乳で育児をしているので、哺乳瓶やミルクは持ち歩いていません。3人目の育児で余裕が出てきたので、子どもの体調がよくない時にもいったん帰宅して様子を見て、状況次第で判断するため母子手帳も持ち歩かなくなりました。
ベビーと密着して包み込む抱っこひも
シンプルな一枚の布地でできている抱っこひもは、「ボバラップ」のもの。ほどくと長すぎて地面につくので、主に家の中や、自転車に乗る時などに使っています。もともとはポピュラーな抱っこひもを使っていたけれど、上の2人のお子さんに使っていたところ壊れてしまっていたところにこの抱っこひもをおすすめされたことがきっかけなのだそう。幼稚園のママたちの間でひととおり使ったらまた次のママへとバトンタッチして、使い継がれているアイテムです。長い布地が3重になり冬でも暖かいところと、まるで赤ちゃんがお腹の中に戻ったように、ママの体にフィットして肩の負担が少ないところがお気に入りだそうです。
バス&スキンケアはベビー用のものを愛用
子どもたちのシャンプー、コンディショナー、ボディソープはイタリアの「Mamma Baby」を、スキンケアは「WELEDA」のベビーライン・クリームとローションをオールシーズン愛用しています。夏は、日焼け止めが追加される程度。
山本家では毎日の暮らしを通して子どもたちの自立をうながす一方で、食材や調味料にもこだわった毎日の食事や休日のキャンプなど、家族との生活や友人との絆も大切に暮らしていました。
「働く」場と「暮らす」場が隣接していることも、「その方が便利だから」と選択した結果。通勤時間の短縮が、家族との時間の充実にも関係していました。
「理想の暮らし」があり、物語を紡ぐように日々を暮らしている姿が印象的な山本家でした。