NAME:田中さん
JOB:メーカー会社員/主婦
FAMILY:4人(7歳男の子、4歳男の子)
RESIDENTAL FORM:一戸建て(購入)/7年
戸建ての住宅が立ち並ぶ郊外の閑静な住宅街に、田中さん一家は暮らしています。7年前、今は小学校に通っている息子さんの誕生をきっかけに家を建てました。ご主人のご両親の家が隣接しており、気軽に行き来する関係。
ご主人の転勤で、春からアメリカに引っ越すことが決まっている田中さん。ご主人は一足早く単身赴任中しているので、現在は2人の息子さんと3人で暮らしています。
そんな田中さんの暮らしと子育てについてうかがいました。
[前編]では主にご自宅について、[後編]では子育てに役立つアイテムについてご紹介します。
Contents
子どもをあやすのにも役立った、音響にこだわったリビング


日当たりのいい田中家のリビング・ダイニングの天井には、サウンドシステムが取り付けられています。奥様もご主人も音楽が好きで、DJブースに繋いでホームパーティーを楽しむことも。リビング・ダイニングスペースの端までクリアな音が聞こえるので、息子さんたちが小さな頃は音楽をかけてあやす・寝かしつけるのにも役立っていたのだとか。
ご主人のアメリカ転勤が決まり、現在は家族と離れて一足先にアメリカで生活しているのだとか。その引越しの際にDJ機材を持って行ったそうで、現在はスピーカーのみで音楽を楽しみながら家事やコーヒーの時間を過ごしています。
会話を楽しめるキッチン

家を探すにしても建てるにしても、「キッチンの見せ方と収納」はこう見せたいという理想と、見せずに収納しておきたいものの量と向き合うことが必要です。田中家では、奥様の「家族や友人とのおしゃべりを楽しみながら料理がしたい」という思いから、吊り戸棚なしの対面型のキッチンをチョイスしました。キッチン用品は冷蔵庫の左隣の戸棚に収納しています。


コーヒーが好きでよく飲んでいるという奥様。長い注ぎ口が印象的なコーヒーポットは10年以上使っているお気に入り。息子さんを妊娠中・授乳中だった当時はデカフェのコーヒーがなかったので飲むのをやめていたそうですが、今はコーヒーの習慣ももとどおり。
取材に伺った日も、対面式のキッチンでおしゃべりしながらお気に入りの道具でコーヒーをいれていただきました。
やさしい色合いのダイニングのシャンデリアは、新婚旅行で訪れたオランダで購入したもの。とても気に入って、持ち帰るのが大変だったけれど、それもまた思い出です。
ウォークインクローゼットには家族の服を収納


リビングの端、庭のすぐ近い位置には家族の服を収納するウォークインクローゼットが。一般的に、ウォークインクローゼットは「着替えやすいように」という動線を意識して寝室か浴室の近くにあることが多いもの。ですが、田中家では奥様の「ウォークインクローゼットを1階にしたい」という希望からこの場所になりました。
庭のグリーンの一角に洗濯物を干しているので、洗濯物を取り入れてからウォークインクローゼットに収納するまでの動線がとても効率的になっています。
ちなみに、庭の向こう・写真の右奥に写っているのがご主人のご両親の住まい。同じ敷地内で庭を介して暮らしています。
子どもたちの絵を並べて飾るとそれぞれの個性も見えてきます


田中家では、玄関からリビングにかけての廊下スペースに子どもたちの絵を飾っています。2人の息子さんが同じくらいの月齢で描いた絵を並べて飾るようにしているのだそう。そうすることで、兄弟2人の絵の個性がよりわかりやすいのと、「このくらいの年齢のときにはこんなことがあったな」と出来事をふりかえりやすいのだとか。
リビングの一角に子どもたちが遊べるスペース

L字のような形状の田中家のリビング。リビングのドアを開けると、お子さんたちがブロックなどで遊べる一角が。壁面をいろどる「マリメッコ」のテキスタイルは寝室にもあって、ときどき入れ替えて模様替えを楽しんでいるのだそう。
クリスマス飾りは上の息子さんが2歳になってから始めたそうで、毎年少しづつ飾りを買い集めていて、1年ずつお子さんたちとの思い出が増えて、成長が実感できるのが楽しみになっています。
勉強スペースはダイニングに設置

ダイニングテーブルに並行して設置しているのが、7歳の息子さんの勉強スペース。子ども部屋は遊びスペースと決めているので、勉強道具はここにまとめています。
小学校入学を機に学習机の購入も検討しましたが、特に必要を感じなかったので購入を見送り、もともと家にあった机を勉強用にしています。
奥様が勉強を教えるときにもダイニングの椅子を隣に持ってくるだけなので、レイアウト的にも便利で使いやすく気に入っているのだとか。
4歳の息子さんは、お兄さんの横のちゃぶ台でお絵かきや英会話教室の宿題をしています。
子どもの成長を見越した部屋づくり


田中家の子ども部屋は2階にあって、お友達が家に遊びに来た時には2階でわいわい楽しんでいるのだとか。1階のリビングとは違って「汚してもかまわない」としているので、お子さんものびのびと遊べているようです。
子ども部屋の入り口が2つあるのは、息子さんたちが成長して個室が必要になったとき部屋を2つに分けられるように、とのこと。今はおじいさんが作ってくれた本棚におもちゃや本を兄弟一緒に収納して使っています。ちなみに、ミニカーをディスプレイしている棚もDIYが得意なおじいさんの手作りなのだとか。
海外移住に向けて英会話レッスンに通っています
春からアメリカで新生活をスタートする田中家。英語圏での暮らしに備えて1年ほど前から、家族で英会話レッスンに通っているのだそう。
年に1回ほど、帰国している数週間〜1か月ほどの滞在期間中は日本の小学校でも生徒として受け入れてもらえることになっているので、今の住まいは賃貸や売却には出さず、ご両親に管理してもらいつつそのまま残しておく予定なのだとか。
新しい生活に向けて、現在はもっぱら引越しの準備に忙しい田中さんですが、引越しで大変なことはこれといってなく、「引越しを機に断捨離を実行して、身のまわりがすっきりしたと同時に、自分にとって本当に必要なものがわかりました」と語ってくれました。
食文化の異なるアメリカでの生活に向けて、食材選びなどの指針にもなる「ホリスティックヘルスコーチ」の資格勉強も検討中と、環境の変化も楽しむ前向きな姿勢が印象的でした。
[後編]では、お子さんの成長の過程で重宝していたアイテムや今現在使っているお気に入りのアイテムをご紹介します。
子どもの成長を楽しむ 4人暮らしの一戸建て[後編]