子育てをしながら自分らしく活動されている女性ってエネルギーに満ちて自ずと輝き、本当に素敵です。彼女たちのライフスタイルについてー仕事をしながらどのように子育てをしているのか。素敵な生活を送る上で助けになるアイテムは? ファッション、美容で気をつけていることは….など色々と気になりますよね。ということで、ママでありながら、自分の魅力を生かして活躍している素敵な女性たちをでご紹介していきます。
記念すべき第1回目のにご登場いただくのは、フード&ビューティープランナーとして活躍しながら、1歳、4歳、6歳の3児の子育てをする米澤可奈子さん。「米澤食堂」として発信しているマクロビオティックのお料理教室のこと、パパと共同で楽しむ3人のお子さんの子育てのこと、ビューティーライフの秘訣などについてお話をうかがいました。
米澤食堂=おばあちゃんの味

「フード&ビューティープランナー」という肩書きで活動されている可奈子さん。ファッションブランドの展示会・撮影現場へのケータリングや、四季の移り変わりが感じられる、季節の手仕事を伝える味噌や梅干し作りの料理教室「米澤食堂」を主催しています。
モデルのお仕事をされることもある、華やかな印象からは少し意外な「米澤食堂」という素朴な教室名ですが、ルーツは可奈子さんの“おばあちゃん”の味にあるようです。
「私の実家はおじいちゃん、おばあちゃんも一緒に住んでいて、幼いころからおばあちゃんの漬けた梅干しやお漬物を食べて育ちました。日本の伝統的な食事や行事食を、私からも子どもたちに伝えていきたいんです。」
ネットで購入したお気に入りの土鍋で無農薬有機玄米を炊く。手作りの甘酒は子どもたちも大好き。
MAMA育PROJECTで“お母さんたちを癒す会”を開催
もともと美容にも興味があったという可奈子さんが本格的に料理の勉強を始めたのは、「andMACROBI(アンドマクロビ)」主宰である料理家naka mle(なかみえ)さんの講座に通ったのがきっかけ。「昔から私たちとともにある自然のリズムや恵みを毎日の暮らしの中に楽しく美味しく取り入れる」という考え方が可奈子さんの中でしっくりきて、すぐに講師育成コースに進んだのだそう。その後、お料理の先生であるnaka mleさんのアシスタントをしながら、マクロビオティックをベースとしたナチュラル&オーガニックな料理をオリジナルのスタイルで発信し、お仕事の幅を広げていきます。
可奈子さんの愛読書。「お母さんとしての知識や生活に役立つ裏技がいっぱい詰まっています。」
「育児を頑張っているお母さんのために何かしたい」という思いで立ち上げた「MAMA育PROJECT」では、初めてケータリングの仕事を受けたご友人のヘアサロン「Salon de SADAM」(表参道)の定休日を利用して、お母さんたちを癒す会を不定期で開催。
「お母さんたちにサロンでヨガをして体をほぐしてもらい、その間子どもたちはベビーシッターさんを呼んで、別のスペースで遊んでもらいます。そのあと、みんなで私が作ったマクロビオティックの料理を食べて、おしゃべりする。そんなゆるりとした会なのですが、お母さんたちにリフレッシュしてもらえたらないいなと思って。SNSで告知したら、遠くからもたくさんの人にお越しいただきました。」
(左・中)お料理に使うココナッツオイルと、バターオイル“ギー”。(右、右下)副交感神経を優位にしてくれる、話題のCDB(カンナビジオール)オイルは、リフレッシュしたいときに。
3人目のお子さんを妊娠したとき、一人では手いっぱいになり、依頼を受けたお仕事をコーディネイトする、“プランナー”の役割にシフトチェンジ。一人で全部完結させるのではなく、例えば装飾はフラワーアーティストのご友人や、バルーンアートが得意なご主人に依頼するなど、頼める部分は人に任せることで、余裕ができたといいます。第三子のゆうとくん出産のタイミングで音楽関係の仕事をしていたご主人がフリーになり、可奈子さんの仕事の幅もさらに広がったとのこと。 ナチュラルトータルケアブランド「ecostore」では、インフルエンサーの方を招き月一で座談会を開催。消費者のリアルな声を可奈子さんがハブとなり、企業に伝えるということもしています。
愛用しているナチュラルコスメ。好きなことでつながり、PRイベントをオーガナイズしているブランドも。
やっぱり、子育てが第一優先!
これだけ意欲的に活動されている可奈子さんですが、あくまで「母親が本業」というスタンスは徹底しています。次女の二奈ちゃんは今月幼稚園に入学したばかりですが、お姉ちゃんの奈佑(なゆ)ちゃんと共に現代では珍しい、2年保育なのだそうです。
「1歳になったばかりの佑統(ゆと)とまだまだ一緒にいてあげたいし、子どもたちとの時間を第一優先して、できる範囲でお仕事できたらいいなと思っています。」
末っ子長男の佑統くん。パパに遊んでもらってご機嫌のようす。
安心で新鮮なお野菜を求めて、表参道のファーマーズマーケットまで、奈佑ちゃんと二奈ちゃん2人をママチャリに乗せて通っていたという可奈子さん。
「展示会や打ち合わせなど、大人と交流する場に、ときには子どもを連れていくこともあります。どうしようもないときは実家の母に助けてもらったり。ベビーシッターさんにお願いすることもありますが、それはパパとデートのときだけですね。それ以外は、今はフリーになった夫と家事も育児もお仕事も、お互いができるときに、できる方がしています。家族が基盤で今の自分があるので、このペースが心地良いですね。」
幼稚園から帰ってきた次女の二奈ちゃんも一緒に。幼稚園に入ったので、これからお姉ちゃんと一緒に念願のエレクトーンを習う予定!
興味のある分野を掘り下げ、実績を積み、ご自身に合ったペースで活動されてきた可奈子さん。今しかできない子育てを楽しみながら、経験や才能を最大限に生かしてお仕事の幅を広げるエネルギーは、何より可奈子さんの家族や周囲に対する深い愛情から生まれ、さらにご自身を輝かせているように思えました。可奈子さんいわく「超イクメン」で、「私より子ども好き」のご主人の姿も頼もしかったです。柔軟に生活の変化に対応するしなやかでたくましい可奈子さん。ぜひ女性として、ママとしての今後の活動に注目していきたいです。
米澤可奈子
フード&ビューティプランナー
1歳、4歳、6歳の3児の母。
食や美容に関するイベントのディレクション。
パーティや撮影、展示会等のケータリングコーディネートを担当。”昔ながらの季節の手仕事”や食育に関するお料理教室、ママ向けイベントを「米澤食堂」として開催。日々の子育て、食、美容をInstagramにて日々発信中。
@kanako_yonezawa
edit&text:Nao Asakura
photo:Mariko Mibu