NAME:石子さん
JOB:建築設計事務所
FAMILY:4人(3歳男の子、0歳2か月女の子)
RESIDENTAL FORM:コーポラティブハウス(購入)/4年半
閑静な住宅街の路地を入ると見えてくる一角。「コーポラティブハウス」といって、入居希望者が共同で土地の取得、建物の設計、工事の発注を行う集合住宅に石子家は暮らしています。今年からご主人が建築設計事務所も独立・開業し、3歳の息子さんと、2ヶ月半前に生まれたばかりの娘さんと4人暮らし。
「ていねいな暮らし」をテーマに、定期的にワークショップも主催されている奥様にお話をうかがいました。
コーポラティブハウスについて 詳しくは
新しい都会住まいの形 建築家と居住者で作るコーポラティブハウス
「古いものと新しいものの融合」がテーマの住まい

玄関を開けて、階段を降りた廊下の先にあるのが石子家のリビング・ダイニングルーム。その向こう側に見えるのが中庭です。時間とともに自然光の表情が変化し、時には木漏れ日が降りそそぐこともあるのだそう。
モルタルの壁やヘリンボーン模様が印象的な木の床も、奥様と建築設計事務所を営むご主人が相談して決めたもの。「古いものと新しいものの融合」をテーマに、北欧のインテリアやヴィンテージのものなど、全体的に調和するように家具を選んでいるのだそう。
ガラス張りのキャビネットで「見せる収納」に

ガラス張りのキャビネットは、日本のヴィンテージ家具をリメイクしたもの。引き戸の部分は戦前に作られた当時のものをそのまま使っていて、普段使いの食器を収納しています。
いたずら防止のロックなどは特に取り付けていないので、息子さんが食器棚を開けて、お手伝いをしてくれることも。小さいころから教えているので、戸をバンバン叩くことも、今はないのだそう。物の扱い方も都度教えるようにしているので、子ども用のプラスチックの食器などは買っていません。
子どもにちょうどいいサイズの食器を使っています

息子さんの食器は、子どもにちょうどいいサイズのものを。友人の作家さんが作っている木製の食器は、カレーなどを食べやすいほどよい深さでお気に入り。小ぶりな益子焼の器は、スープなどに。木製のスプーンは、子どもの小さな手にも持ちやすい離乳食用のスプーンを今でも使っています。
ワークスペースのグレーの壁は家族で塗ったもの

キッチンからダイニングを眺めると、中庭を囲むようにして、奥にはワークスペースが。ワークスペースは、子どもが就学したら勉強スペースにするつもりなのだとか。
グレーの壁は、息子さんも手伝って家族で塗ったもの。塗装にはハケを使っていて、手作業ならではのぬくもりある仕上がりに。デスクの左側には本棚が設置されていますが、これも娘さんの出産を機に、DIYで取り付けました。
ご主人は別室で仕事をしているので、このスペースは息子さんが遊んだり、奥様が作業をしたりする場所に。ダイニングとワークスペースのチェアはどちらも座面にペーパーコードを使用していて、体にフィットする座り心地です。
収納も兼ねた壁を取り付けたリビングルーム

ワークスペース横の本棚は、娘さんの誕生を機に作りつけたもの。ダイニングスペースとリビングスペースを区切る壁になっていると同時に、収納の役割も果たしています。
リビングスペース側の棚には、息子さんのお気に入りのおもちゃや絵本を取り出しやすい位置に置いています。写真右手は引き戸になっていて、子どもたちのための収納スペースです。
ぬくもりを感じるお気に入りのおもちゃ



息子さんのお気に入りのおもちゃは、「無印良品」のキッチンや「SOU・SOU」のお手玉、「gg*(ジジ)」の積み木。想像をしたり、ものを作ることが好きなようで、お手玉をキッチンのフライパンに入れて遊んだり、積み木で「猫」を作ったりしています。
奥様のハンドメイドのぬいぐるみも、小さい頃からお気に入りです。
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おもちゃにも消毒スプレーでいつも清潔に

「THE」のマルチクリーナーは、キッチン周りの汚れ落しをはじめ、テーブルの食べこぼしや汚れが気になるおもちゃの消毒にも使えるすぐれもの。
キッチンに置いていますが、家中のいろいろなアイテムの消毒に使っています。
肌触りのいい素材のベビー服がお気に入り

生後2ヶ月半の娘さんが新生児の頃からよく着ていて、今がジャストサイズなのが写真左の「fog linen work」のロンパース。
写真右「ao」のフード付きロンパースは、柔らかなガーゼ素材で、足先まで暖かなデザインがお気に入り。
息子さんの衣類は夫婦でチョイス


3歳の息子さんは特に服の好みがないので、奥様とご主人が選んだものを身につけています。服は主に韓国の子ども服で、モノトーンの服が多いのだとか。
ニット帽は奥様のハンドメイドで、毎年ひとつずつ編んでいるもの。大人のものと見間違うような「ナイキ」のバスケットシューズは、バスケットボール好きのご主人が息子さんのために買ったもの。
リュックは家族の共通の趣味でもあるアウトドアにも使える「Drifter」。前の持ち主が貼ったシールの跡など、人の息づかいを感じる子ども用のいすは、古道具屋で購入したもの。
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子どもとのお出かけには両手が空くリュックを

もともとは一般的なママバッグを使っていたけれど、使い勝手がいいバッグを求めるうちに、両手が空くリュックに行き着きました。おむつ、絆創膏、着替え、母子手帳ケースなどをポーチに分けて持ち歩いています。
スキンケアはシンプルに

子どもたちのスキンケアは、お風呂上がりの「erbaviva」ベビーローションだけでシンプルに。ベビーにも使えるので、きょうだいで愛用中。普段はバスルームに置いて使っています。
4人暮らしで、ひとつの家が仕事と生活の場のふたつの役割を持つ石子家には、暮らしを快適にする工夫が随所にちりばめられていました。
質感のある木材を用いた床は夏はひんやりと涼しく、冬は床暖房で暖かく、子どもたちが裸足で駆け回っても平気です。娘さんの誕生をきっかけに、子どもたちのものを効率よくしまえるよう棚をつくりました。
マイホームの購入や子どもの誕生など、人生の節目に「理想の暮らし」を想像することで、毎日の暮らしがもっと豊かになるのではないでしょうか。
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Photograph by 根本健太郎