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前回のお話し

3歳までに決まる! 味覚発達のお話 食育×離乳食[bebemeshi食育アドバイザーのお話] Vol.2

 

こんにちは。
離乳食ブランド「bebemeshi」ディレクターで食育アドバイザー、ビューティー&ファッションライターでもあり、そして1児の母の平沢朋子です。

あっという間に5月も半ば。ベビーも一緒に楽しいGWを過ごされましたか? まるで梅雨のようなお天気で体調を崩しやすい季節です。しっかり食べて、毎日健康に楽しく過ごしたいですね。
今回は、Vol.2に引き続き味覚のお話に加え、食事の習慣についてもお話できればと思います。生まれたばかりの赤ちゃんは全てまっさら状態。親の習慣がそのまま赤ちゃんの常識となるので、ちょっと意識をしながら食事環境も考えられると良いですね!

 

離乳食は子どもの味覚を育てる

 

離乳食期は素材の味と出汁(だし)が「おふくろの味」に

だしは赤ちゃんの味覚の発達に欠かせない

よく「おふくろの味」と言いますが、それって舌で覚えている大好きな味のこと。人は続けて食べるものに対しては安心感が生まれて、おいしさを感じるようになります。なので、小さな頃から味覚にすり込まれた味は安心でおいしい=「おふくろの味」になっていくんです。

特にていねいにとった出汁の味を舌に覚えさせておくことで、濃い味に走ることを防いでくれます。
子ども時代に出汁の美味しさを経験しているとその後の食生活がどうであれ、40代以降には出汁を生かした健康的な食生活に戻ると言われるほど、出汁の香りや旨味は離乳食期から大切にすべきポイントです。


素材の「香り」が嗅覚を育てる

五感の中でも最も原始的と言われる嗅覚(ニオイ)は、味覚よりも鮮明に記憶に残ります。
顆粒の出汁の素は便利ですが香りが弱く、味覚の定着がしにくいため、なるべく天然の素材からとった出汁を使用するのが理想的です。
“繰り返しの学習で嗜好を定着させる”気持ちで、美味しい素材と出汁を経験させてあげてくださいね。

時間がないときには水出しの出汁でもOK

そうは言っても、「毎回出汁をとるのは時間がない! 」というママにおすすめなのが水出しの出汁。表面を布巾で拭いた昆布を水の中に入れて夜寝る前に冷蔵保存しておくと、翌日には昆布の旨味がしっかり出ています。漉して使えば立派な昆布出汁の完成です。離乳食に慣れてきた7〜8か月頃からかつお節からとった出汁を、また9か月頃から少しずつ煮干し出汁も使えるようになります。
昆布出汁と同じように水出しも可能です。赤ちゃん用に薄めて使用してください。




楽しく食べる環境も味覚発達に欠かせない!

美味しい離乳食を食べさせてあげるだけでなく、食事をする環境も味覚の発達には欠かせない要素です。毎日の離乳食作りに追われ、ずっとキッチンに立ちっぱなしで赤ちゃんを抱っこしてあげられない、ヘトヘトに疲れていて笑顔がないなど、ママがそんな状態では本末転倒。赤ちゃんにも伝わってしまい、食事が楽しいと思えなくなってしまいます。

一緒に食べる人が「おいしいね!」と声をかけながら美味しそうに食べている姿を見せると、赤ちゃんも「食べるって楽しそう」と感じ取ります。家族揃って食卓を囲み、楽しい雰囲気を作ることで食べる意欲がどんどん育っていきます。

食事用の椅子は赤ちゃんの足がつくものを

食事用のベビーチェアは足がつくものを

また、食べる時は足がつく椅子に座らせてあげることも大切です。足がつくことで踏ん張りがきき、噛む力や集中力が増すと言われています。足が踏ん張れる大人と同じ目線の椅子を用意してあげると、集中して食事が楽しめる環境が作りやすいと思います。また、この椅子に座ると食事をする時間ということも学んでいくので、毎回同じ椅子に座らせてあげることも繰り返したい習慣です。

家族一緒に「楽しい」食事習慣の定着を

「ちゃんとカミカミして」「食べて!」と押し付けると、赤ちゃんは食べる意欲を失くしてしまいます。味覚だけでなく、3歳までに食事の価値観も身につくので、いつも忙しくて家族がバラバラの食卓だと、それが子どもにとって「正しいこと」「当たり前のこと」になってしまいます。孤食にならないように、みんな一緒に食べることをなるべく優先したいですね。




離乳食のすすめ方

では、実際にどのように離乳食を進めていくのか?
5〜6か月頃からスタートする離乳食ですが、月齢が上がるにつれて食べられる食材も増え、噛む力を育むために大きさや柔らかさも変えていく必要があります。

一般的には5〜6か月頃は離乳食のスタートで、1回に食べる量は小さじ1、初めの1週間は1品、2週目になったら2品に増やしていくのが目安です。
7〜8か月頃、離乳食をゴックンと飲み込めるようになったら1日2回食に。1回に食べる量は大さじ3〜5くらいが目安。
9〜11か月頃には1日3回食に。母乳やミルクの回数が減ってきて、3回食のリズムに慣れてきたら大人の食事時間と同じにして食卓を囲みます。1回の食事の品数は3〜4品、大さじ5〜6くらい食べられるようになります。
1歳〜1歳半頃には、1日3回の食事にも慣れ、母乳やミルクから摂る栄養もほぼ必要なくなります。
その後は母乳やミルクを卒業して、幼児食に移行していくのが一般的な流れとなっています。

離乳食の進み具合は赤ちゃんによって違う

進み具合には個人差があるので、赤ちゃんの様子や口の動きなどをよく観察をして進めるようにしてあげてください。
噛まずに飲み込んでいる、噛めずにいつまでも口の中に残っているなどが見られたら、ひとつ前のステップに戻してあげるなど、“きちんと噛んで飲み込む”一連の流れができるようにお手伝いをしてあげてくださいね。




もうすぐ4歳になる娘は、離乳食期に何でもよく食べ、食べ過ぎなのではないかな?とちょっと心配するほどでしたが、その後、食べるより遊びのほうが楽しくなってしまった時期がありました。それでも食事の時間にはおもちゃを片付け、音を消し、自分の椅子に座って出されたものは食べる、食べないのなら片付けることを徹底。まだ2歳や3歳の子にかわいそうかな?とも思ったのですが、将来の彼女のことを思ったら、今注意をしてあげないと逆にかわいそうだと思い直し、ブレずに行った結果、好き嫌いはほぼなく、食べず嫌いもしない子になりました。

にんじんとトマトが苦手な時期にも朝晩出し続けたら、今では「大好き〜」と言いながらもりもり食べるように。ピーマンも(小さく刻んだ)パクチーもぱくぱく食べます。
いきなり体験談をお話してしまいましたが、やっぱり何でも食べてくれると嬉しいし、安心しますよね!
難しいことをやったり、気合いを入れ過ぎる必要はないけれど、「美味しいものを楽しくいただく」。それを親子でできたら幸せだなってつくづく感じる今日この頃です。




離乳食ブランドbebemeshi

bebemeshi webサイト
http://www.bebemeshi.jp/

bebemeshi 販売サイト
https://bebemeshi-shop.com/


平沢 朋子
ビューティー&ファッションライターとして女性誌やWebマガジン等で活躍。2014年に女児を出産し、仕事復帰と同時に離乳食がスタート。自身の経験から離乳食ブランド「bebemeshi」を企画・開発。その後、食育アドバイザーの資格を取得し、「離乳食×食育」をテーマにセミナーを行うなど、子どもの「食」の大切さを広める活動を行っている。