前回の記事はこちら

離乳食ってなぜ必要なの? 食育×離乳食[bebemeshi食育アドバイザーのお話]Vol.1

 

こんにちは。
離乳食ブランド「bebemeshi」ディレクターで食育アドバイザー、ビューティー&ファッションライターでもあり、そして1児の母の平沢朋子です。

4月に入り、親も子どもも新生活が始まり、何かとバタバタする日々が続いています。
大人は忙しい日々の中でつい食べることを後回しにしてしまいがちですが、特に成長期の子どもの体は蓄えもなく、食べることで体を作っていきます。
今回は、人の生涯を通して大切な「食べること」のベースをつくる、味覚の発達についてお話させていただきます。

 




“味蕾”の数は赤ちゃんの頃がピーク!

私たちの舌の表面には味蕾(みらい)という器官があり、ここで味をキャッチすると、味覚神経を介して脳に信号が送られて味を感知します。
味蕾は赤ちゃんがママのお腹の中にいる頃にできはじめ、生後3か月くらいまで増え続けますが、刺激物などによってすり減ってしまい、30代〜40代になる頃には子ども時代の約1/3まで減ってしまいます。

そのため、子どもの味覚のほうが大人よりも敏感なんですね。赤ちゃんは未熟だから薄味を好むのではなく、濃い味付けでは刺激が強すぎるから、離乳食は味付けが必要ないということになります。


赤ちゃんの「好き」「嫌い」にもちゃんと理由があった!

また赤ちゃんも子どもも、甘い食べものを好む傾向にあります。かぼちゃやサツマイモ、トウモロコシなど、野菜も甘いほうが好きですよね。もちろん、これにもちゃんと理由があるんです。
“味”には「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」の基本味があり、
それぞれが信号のような役割を持っています。

生きていくうえで不可欠な栄養素で本能的に好きな味

「甘み」=エネルギー源である炭水化物の存在を知らせる
「塩味」=ミネラル分の存在を知らせる
「旨味」=カラダを作るたんぱく質の存在を知らせる

 

体を守るために避けるべき存在で経験によって好んでいく味

「酸味」=腐敗物の存在を知らせる
「苦味」=毒物の存在を知らせる

このように、味覚は生きていくために必要なものを識別する能力なんです。

母乳にも「甘味」「旨味」成分が含まれているので、生まれたばかりの赤ちゃんは美味しそうにゴクゴク飲みます。生きていくために必要だということが、本能的にわかっているからに他なりません。赤ちゃんや子どもが好きな味は、生きるために必要な味なのですが、「酸味」と「苦味」は、何度も経験することで少しずつ慣れていく味なので、好きになるためには食経験を積むことが大切なんです。


繰り返し食べることで「好き」になる 子どもの味覚の育み方

味の情報量が少ない子どもは新しい味を「食べた事のない味、食べ慣れない味」=「嫌い、まずい」と判断して、好き嫌いが起こってしまいます。繰り返し多くの味を経験することで「見慣れたもの、食べ慣れたもの」=「好き!」に変化して、好き嫌いが少なくなるんです。

食経験を重ねることでいろいろな味を受け入れるようになり、“味覚”が発達していきます。一度食べなかったからと言って嫌いと決めつけず、何度も出してあげることが大切です。このような食経験による「学習」で好き嫌いを克服することができるのです。
離乳食期は、月齢に合わせてできるだけ多くの食材を食べさせてあげることで味覚の発達を育みます。もちろん味付けはせず、素材本来の味を経験させてあげることが大切なので、できるだけ素材の味がしっかりする有機野菜や無農薬野菜を選んであげることがおすすめです。


早い時期から調味料の濃い味に慣れてしまうと素材の味がわからなくなり、薄味のものを受け入れることが難しくなるばかりか、内蔵に負担がかかってしまい、味覚が偏り、偏食になりやすくなってしまいます。
肥満などの小児生活習慣病や、成人してからの生活習慣病のリスクが高まるので注意が必要です。
初めから薄い味=素材の味に慣れていると、離乳食後期頃でも出汁の味をつけるだけで十分においしく食べてくれますよ。




離乳食期の赤ちゃんは、食べることに対してももちろんまっさら状態。なので、ママの常識や習慣がそのまま赤ちゃんの常識や習慣になっていきます。
何でも残さず食べることが当たり前、そして何より食べることが楽しい!と思ってもらうのもママ次第。

生涯を通して健康な体を作るのは「遺伝」ならぬ「食伝」です。子どもを健康に育てるために、離乳食期からしっかり食の大切さや楽しさを伝えてあげたいですね。特に3歳までは味のベースを作る大切な期間。これを機に、大人の食の見直しをするのもおすすめです!


次回は味覚の育み方と離乳食のステップについてお話させていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました!




離乳食ブランドbebemeshi

bebemeshi webサイト
http://www.bebemeshi.jp/

bebemeshi 販売サイト
https://bebemeshi-shop.com/


平沢 朋子
ビューティー&ファッションライターとして女性誌やWebマガジン等で活躍。2014年に女児を出産し、仕事復帰と同時に離乳食がスタート。自身の経験から離乳食ブランド「bebemeshi」を企画・開発。その後、食育アドバイザーの資格を取得し、「離乳食×食育」をテーマにセミナーを行うなど、子どもの「食」の大切さを広める活動を行っている。