
0歳から! 親子参加型のコンサート
「0歳からのコンサート」をごぞんじでしょうか? その名のとおり、0歳の赤ちゃんから入場可能なクラシックコンサートは、子どもが小さいうちから本物の音楽や芸術に触れさせたいと考えている方にぴったりのイベントです。
子どもが泣いてもしゃべっても大丈夫
コンサートというと、音楽を鑑賞するために話し声はNGだったり、演奏中の席移動は禁じられていたりと「大人のための空間」というイメージが一般的。
子どもにいろいろな体験をさせてあげたいと思っても、じっとしていない子どもは泣いたり喋ったり、席を立ちたがったり……。「0歳からのコンサート」は、そんな周りの人に気を使いすぎてコンサートどころではない、ママやパパのために始まった活動です。
演奏中に子どもが泣いてしまっても、周りのお客さんも小さな子どもづれの人たちなので、そこはお互い様。のびのび音楽鑑賞を楽しめます。
泣きやまないときには途中離席もOK
あやしても子どもが泣き止んでくれないときには、途中で退席してホールの外に出ても大丈夫。休憩の時間まで待たずに再入場もOKです。
心配な方は、通路側の席を選ぶと入退室がスムーズ。
※公演によって自由席・指定席など異なるため、事前にご確認ください。
ママのお膝の上なら入場料フリー
ベビーや小さな子などママ・パパの膝の上が指定席という子は、なんと入場無料。まだ一人でお座りができない場合は、膝の上がおトクです。
気になる今後の公演スケジュール
回によって楽器や演目が異なるので、いつ行っても楽しめるコンサート。
本格的なクラシックはもちろん、子どもにも人気のディズニーや大人も楽しめる名曲など幅広いラインナップは、訪れるたびに新鮮な発見があるはず。定期的なチェックがおすすめです。
2018年8月20日(月)
「0歳からのコンサート~ミュージカルハイライト」
料金:大人1,000円 / 小人500円 / 膝上無料 (詳細はwebページをご覧ください)
開演:15時(開場:14:15)
演目:美女と野獣・アナ雪・アラジン・ウィキッド他
会場:なかのZERO 小ホール(JR中央総武線 中野駅から徒歩約8分 )
https://t.livepocket.jp/e/musical
2018年8月26日(日)
「0歳からのコンサート~目と耳で楽しむ伝統芸能~」
10:15開演 会場:野方区民ホール
三味線と日本舞踊・唄・お囃子のコンサートです。
詳細及びお申し込み先は下記URLにございます。
https://t.livepocket.jp/e/japanese
2018年9月18日(火)
「0歳からのコンサート~フルート&チェロ&ピアノ」
15:00開演 会場:新宿文化センター小ホール
https://t.livepocket.jp/e/flute-cello-piano
実際に行われたある日のコンサートをレポート!
0歳からのコンサート〜ヴァイオリン&ピアノ〜
5月の初めに開催された「0歳からのコンサート」にお邪魔しました。
会場や演目はコンサートごとに毎回異なります。ときには、生演奏つきのバレエや900人も収容可能なホールでオーケストラによる公演もあるのだそう!
今回お邪魔したのはピアノとヴァイオリンのコンサート。主催者の竹内さんいわく、ごく小規模な公演の様子を写真と一緒にご紹介します。
演奏者との距離が近い、アットホームな会場
コンサートの会場は新宿文化センター。公演によって会場が変わるのですが、今回の会場は副都心線・大江戸線 東新宿駅から徒歩3分ほど。敷地内や近隣に公園もある、緑の多い場所でコンサートの前後にもゆっくり散歩やピクニックを楽しめそうな環境でした。
施設内にはベビーカー置き場、オムツ替えスペース、授乳室あり。
コンサートの会場は、駅からのアクセスが便利なところが多いので、ベビーカーなど子どもと一緒のお出かけでも安心です。
新宿文化センターの小ホール前には、開演前には20台ほどのベビーカーが置かれたスペースがありました。

会場は舞台との距離も近いアットホームな雰囲気の小ホーム。
開演前には、すでに着席して演奏が始まるのを待ちわびているママやパパ、子どもたちの姿が。
クラシックや映画音楽など、バリエーション豊かな演目
この日の演目は、ショパンのピアノ曲などの本格的なクラシックや、子どもにも人気のディズニー映画『アナと雪の女王』のテーマでおなじみの「レット・イット・ゴー」など。
曲名はわからなくても、演奏がはじまると「これ、知ってる!」となるような、大人も子どもも一緒に楽しめるラインナップでした。
5/2の演目
モンティ:チャルダッシュ
クリスティン・アンダーソン:レット・イット・ゴー
ショパン:子犬のワルツ
ショパン:黒鍵のエチュード
マスネ:タイスの瞑想曲
ピアソラ:リベルタンゴ
モーツァルト:ソナタ8番1楽章
ロルフ・ラヴランド:ユーレイズミーアップ
サン=サーンス:動物の謝肉祭 より 「白鳥」
葉加瀬太郎メドレー 〜ひまわり〜エトピリカ〜情熱大陸〜

ヴァイオリンとピアノの共演をはじめ、それぞれのソロ演目も。
演奏中に泣き出す子もいる中、膝の上でママやパパと一緒にリズムに乗っている子の姿も。
演奏を子どもと一緒に楽しむという雰囲気のなかで、子どもにおおらかな空気感が観客や演奏者全体に共有されていたのも印象的でした。
床に座れる花ゴザ席もあり

舞台にもっとも近いのは、花ゴザのコーナー。混んでいなければ足をのばしてリラックスしながら座れます。
公演によっては無いこともあるので、事前の確認がおすすめです。
将来を期待される若手のヴァイオリニスト&ピアニスト
ヴァイオリン奏者の三宅音菜さん、ピアノの中川薫子さんのふたりとも東京藝術大学の音楽科を卒業したばかり。
国内外のコンクール入賞や各地の演奏会にも招待される、これからの活躍が楽しみな方たちです。

ヴァイオリン奏者の三宅音菜さん。
ピアノ奏者の中川薫子さん。
公演終了後には楽器に触れる機会も

演奏を楽しんだあとは、すてきな音色を奏でていた楽器に実際に触れることのできる機会も。
ヴァイオリンはベビーやキッズサイズの小さなものが用意され、順番待ちの長い列ができていました。

ヴァイオリンと一緒に写真を撮ってもらったら、ピアノへ。
舞台に上がるのはまるで演奏者のようで、初めての体験にちょっと緊張している様子の子もいたのが印象的でした。
子どもにいろいろな体験をさせてあげたい、と思っても子連れではお出かけをためらう……という印象をクラシックやコンサートにお持ちの方は多いのではないでしょうか。
0歳からのコンサートでは、泣くのが仕事のベビー連れでも気負わずに演奏を楽しめる環境が整っています。
屋内でのイベントなので、これからの暑い季節や雨の日などの天候にも左右されないのもひそかなポイントです。
コンサートは定期的に開催されていて、フェイスブックで更新されています。毎回プログラムの内容と演奏者が異なるので、何度行っても親子で楽しめます。
子どもと一緒のお出かけなら、0歳からのコンサートをチェックしてみてくださいね。きっと楽しいひとときが過ごせるはずです。

Baby&MamaART
代表
竹内 遥さん
国内外で様々な音楽や舞踏、芸術を学ぶ。
証券会社、広告代理店勤務を経て、2015年4月、出産。
2015年4月Baby&Mama ARTを設立し、2015年7月より「0歳からのコンサート」を開始。
2016年2月以降毎月1回以上主催、様々な楽器でのコンサートだけでなく、生演奏でのバレエ公演やオリジナル絵本を製作し「絵本と楽しむ音楽」や、ミュージカルハイライト、伝統芸能、オーケストラなどのコンサートを企画進行。過去32回のコンサートより楽器・音律・音階・リズムの違いによる子どもの反応を研究。子どもの楽しめる、赤ちゃんでも聞き入るプログラムを企画。
Baby & Mama ART
http://www.facebook.com/babyandmama.art